YCNE Basic試験とは?受験所感や勉強方法と難易度まとめ

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YCNE Basicとは

2021年に始まったYamaha製品 × ネットワーク基礎の試験で
ヤマハネットワーク技術者認定試験(Yamaha Certified Network Engineer:YCNE)の初級試験。
と言っても、2022年6月26日現在はBasicのみです。
2022年11月1日時点でStandardがスタートしました!

Yamahaの公式HPには以下のように記載されています。

ネットワークエンジニアのスキルアップを目的とした、ヤマハ初の公式認定制度です。

本試験は、最新のネットワーク技術、ヤマハネットワーク製品の知識、専門性の高さを評価し、ネットワークエンジニアのスキルセットの1つとして役立て、キャリアアップにつなげることを目的としています。

これからネットワークの基礎知識を確認したい方、ヤマハネットワーク製品を提案する営業担当など幅広い方を対象とした「YCNE Basic★」に続き、ネットワーク構築を手がけるネットワークエンジニアやネットワーク運用保守のシステム担当者などすでに実務経験のある方を対象に2022年11月から「YCNE Standard★★」がスタートします。実務で求められるネットワーク知識やネットワークの構築・運用スキルの習得・確認にぜひご活用ください。今後は「YCNE Advanced★★★」の展開を予定しています。

https://network.yamaha.com/lp/ycne

試験の概要は以下になります。
CBT方式なのでテストセンターで手軽に受験できます!(受験料は割高ですが…)

試験名称Yamaha Certified Network Engineer
レベルYCNE Basic★
主な対象者・ネットワークエンジニアを目指す学生
・授業や講座として取り入れる教員の方
・ネットワークの基礎知識を確認したい方
・ヤマハネットワーク製品を扱う営業担当者とネットワークエンジニア
問題数50問
試験時間60分
出題形式選択式(四肢択一)
試験方法コンピューター上で実施するCBT(Computer Based Testing)形式
受験料(1試験当たり)社会人/一般の方:13,200円(税込)
学生の方(学割):8,800円(税込)
YCNE Basic試験概要

出題範囲

ご丁寧に出題範囲が公式HPに掲載されています。以下知識はぜひ抑えておきましょう!

大分類中分類
ネットワークの基礎知識・コンピューターネットワークの基礎
・ネットワークインターフェース層
・インターネット層
・トランスポート層
・アプリケーション層
・ネットワークセキュリティ
・無線LAN
基本操作(ルーター)・CUI操作
・Web GUI
・設定ログ
インターネット接続(ルーター)・インターフェース
・IPアドレス
・静的ルーティング
・NATフィルター
・DNS
・DHCP
・PPPoE/IPoE
VPNの構築(ルーター)・IPsecによる拠点間接続
LAN構築(スイッチ)・CUI操作
・インターフェース
・VLAN
・IPアドレス静的ルーティング
・LANマップ
YCNE Basicの出題範囲

次節ではサンプル問題を通して、試験イメージを掴んでいただければと思います!
前半はネットワークの一般問題3問、後半はYamaha関連の専門問題2問となってます。

サンプル問題5選

問1 IPv6で用いられるビット数として、適切なものはどれか

【A】256ビット
【B】128ビット
【C】64ビット
【D】32ビット

正解は「【B】128ビット」です!ネットワーク初歩問題ですね。
IPv6は頻出問題なのでIPv4と比較して学習すると良いでしょう。

参考サイト:IPv4 と IPv6 の比較 – IBM

問2 無線LAN規格「IEEE802.11ac」で利用する周波数帯として、適切なものはどれか

【A】2.4GHz
【B】2.4GHz/5GHz
【C】5GHz
【D】7.4GHz

正解は「【C】5GHz」です!こちらも抑えておくべき問題ですね。
無線LAN規格関連の問題は必ず出るので確実に抑えておくと得点アップに繋がると思います。

参考サイト:802.11acとは – ネットワークエンジニアとして

問3 イーサネットパケットの「MTU」はどの部分のことか

【A】IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
【B】MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ
【C】MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS
【D】ブリアンブル+MACヘッダ+IPヘッダ+TCPヘッダ+データ+FCS

正解は「【A】IPヘッダ+TCPヘッダ+データ」です!少し難しい問題ですね。
ヘッダーやパケットなど、細かいネットワーク知識を求められます。余裕があれば学習しましょう。
MTU・・・Maximum Transmission Unit

参考サイト:【図解】MTUとMSS, パケット分割の考え方 ~IPフラグメンテーションとTCPセグメンテーション~

問4 RTX830の「saveコマンド」に関する説明として不適切なものはどれか

【A】設定内容を保存するとき、コメントを付加できる
【B】設定内容を保存する場所として、外部メモリを指定できる
【C】設定内容を保存するファイル名を指定できる
【D】設定内容だけでなく、ログを保存することもできる

正解は「【D】設定内容だけでなく、ログを保存することもできる」が不適切です!
Yamaha知識はコマンドを中心に暗記し、設定などの作業の流れで覚えると理解に繋がると思います。

参考サイト:save-config.html – Console Operation for RT-Series – ヤマハ

問5 RTXルータのWebGUIに関する説明として適切なものはどれか

【A】Web GUIにログインできるのは管理ユーザだけである
【B】一定時間操作しない場合に、自動的にログアウトするまでの時間を変更することはできない
【C】Web GUIで管理パスワードの変更ができる
【D】RTXルータが工場出荷状態の場合、Web GUIにアクセスすることはできない

正解は「【C】Web GUIで管理パスワードの変更ができる」です!
CLIだけでなくGUI問題も出題されるので要注意。マニュアルや動画などを参考にすると良いでしょう。

参考サイト:ヤマハルーター Web GUI 操作マニュアル

受験後の所感

試験結果は80/100点で合格でした!結構ギリギリですね。

試験結果(合格)

試験勉強について記載する前に、まずは下記が私の資格試験歴です。

AWS CLF
応用情報技術者試験合格

試験難易度

ネットワーク知識の体感難易度は下記ぐらいに感じました。意外と難しい…。

ネットワークスペシャリスト > YCNE Basic > 応用情報技術者試験 > 基本情報技術者試験

勉強内容

勉強内容は以下の通りです。

勉強時間 :約30時間
参考書籍 :マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)
参考サイト:ヤマハネットワークエンジニア会(YNE)
      ヤマハネットワーク製品 設定例
      コマンドリファレンス
勉強方法 :
 ① ヤマハネットワークエンジニア会(YNE)の模擬問題をひたすら解く
 ② 一般知識の不明点はマスタリングTCP/IP 入門編(第6版)で学習
 ③ Yamaha知識の補充として「YCNE試験対策に最適!ヤマハルーター拠点間VPN IPSecコマンド設定実践編」を参考にし、不足点はコマンドリファレンスで学習

マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)は1年前に一通り目を通していたので、
今回はリファレンスとして利用していました!

試験に1番役に立ったのがヤマハネットワークエンジニア会(YNE)です。
こちらには合格者の声や模擬問題などの大変有益な情報が掲載されています!

Yamahaの公式HPでは別の書籍をオススメしているようです。
ちらっと読んでみましたが、初めてYamahaネットワークを学ぶ方に大変オススメな一冊だと思います。

YCNE Basic★ 受験のための学習書籍はありますか?

下記の書籍が参考図書としてあります。

ネットワーク 入門・構築の教科書』 マイナビ出版
ヤマハルーター&スイッチによるネットワーク構築標準教科書』 マイナビ出版

https://network.yamaha.com/lp/ycne

ネットワーク知識とYamaha製品の知識が必要になるので、
普段、Yamaha製品を触っていない方は勉強しずらいと思います。(私もそうでした。)

そのため、こちらの動画を何回も周回してYamaha製品の設定イメージを付けました。
YCNE試験対策に最適!ヤマハルーター拠点間VPN IPSecコマンド設定実践編

ネットワーク知識は基礎より応用に近い感じがしたので、
ネットワークスペシャリスト午前Ⅱの問題を解くと良いかもしれません!

読者の皆様の合格体験談を楽しみにしてます!ぜひコメントいただけますと幸いです。
以上です。新試験をスタートダッシュで取得していきましょう!

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