この記事から得られること
この記事を読むことで以下のことが得られます。
- AWS SAA-C03試験のレベル感
サンプル問題や私の保有資格や学習内容・要した時間などをご紹介します。 - AWS SAA-C03受験に向けた注力すべき学習内容
必ず抑えていただきたい内容を参考サイトと合わせてご紹介します。
以下の情報は得られませんので、私が参考にしたサイト・動画を記載しておきます。
- AWS SAA-C03とAWS SAA-C02の違い
参考サイト:【SAA-C03】AWSの旧試験と新試験の改定ポイント
参考動画 :【AWS】AWS-SAA-C03の変更ポイント
試験概要
恐らく、この記事に辿り着く方は試験概要をご存じだと思いますが
ざっと概要を記載します。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトは、幅広い AWS のサービスにわたる AWS テクノロジーに関する知識とスキルを示します。この認定の焦点は、コストとパフォーマンスが最適化されたソリューションの設計にあり、AWS Well-Architected フレームワークに関する深い理解を示します。この認定は、認定された個人のキャリアプロファイルと収益を向上させ、利害関係者やお客様とのやり取りにおける信頼性と自信を高めます。
この試験では、コーディングの深い実務経験は必要ありませんが、基本的なプログラミングの概念に精通していると有利です。
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
試験費用も決して安くなく、130分も要してしまうので、
なるべく一発で合格したいですね。
レベル: アソシエイト
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/
時間: 試験完了までに 130 分
コスト: 150 USD
試験の料金ページで、追加のコスト情報をご確認ください。
フォーマット: 65 個の質問、複数選択または複数応答のいずれか
配信方法: Pearson VUE およびテストセンターまたはオンラインでの監督付き試験
FOUNDATIONALが所謂、クラウドプラクティショナーです。
ASSOCIATEはクラウドプラクティショナーの次のレベルのため、IT経験が望ましいとされています。
https://aws.amazon.com/jp/certification/?th=sec&sec=certified
その他、細かい試験ガイドについては、公式の試験ガイドをご覧いただければと思います。
公式HP:AWS SAA-C03試験ガイド
次章ではサンプル問題を解いていただき、試験のレベル感を掴んでいただければと思います。
参考サイトも記載しているので、イメージを得るためにご活用いただけますと幸いです。
サンプル問題5選
公式が提供している試験問題サンプルから5選抜粋しました。
公式サイト:AWS SAA-C03 問題サンプル
問1)コスト効率
ある企業は、データ処理ワークロードを実行するために、Amazon EC2 リザーブドインスタンスを使用しています。毎夜のジョブは通常、実行に 7 時間かかり、10 時間以内に終了する必要があります。同社は、毎月末に需要が一時的に増加するため、現在のリソースの容量では、ジョブが制限時間以内に終わらないと予想しています。いったん開始された処理ジョブは完了するまで中断できません。同社は、できる限りコスト効率よくリソース容量を提供できるソリューションを実装したいと考えています。
これを達成するために、ソリューションアーキテクトは何をすべきでしょうか。
【A】需要が高まる期間中にオンデマンドインスタンスをデプロイする。
【B】追加のインスタンス用に 2 つ目の EC2 予約を作成する。
【C】需要が高まる期間中にスポットインスタンスをデプロイする。
【D】ワークロードの増加をサポートするために、EC2 予約の EC2 インスタンスのサイズを増やす。
正解は「【A】」です。
コストに関わる重要な単元になるため頻出問題です。EC2周りは確実に抑えておきたいですね。
参考サイト:EC2でのオンデマンド、リザーブド、スポットインスタンスの違い
【初心者向け】EC2とEC2インスタンス購入オプションの種類について
インスタンス購入オプション
問2)S3
ある分析会社は、ユーザーにウェブ解析サービスを提供する予定です。このサービスでは、ユーザーのウェブページに、同社の Amazon S3 バケットに対して認証済み GET リクエストを行う JavaScript スクリプトが含まれている必要があります。
スクリプトを正常に実行するため、ソリューションアーキテクトが行うべきことは何ですか。
【A】S3 バケットでクロスオリジンリソース共有 (CORS) を有効にする。
【B】S3 バケットで S3 バージョニングを有効にする。
【C】ユーザーにスクリプトの署名付き URL を提供する。
【D】パブリック実行権限を許可するよう、S3 バケットポリシーを設定する。
正解は「【A】」です。
S3の機能の中でもCORSは忘れやすいところかもしれません。今一度抑えておきましょう。
参考サイト:S3のCORS機能を使ってみた
問3)NATゲートウェイ
ある企業は、複数のアベイラビリティーゾーンにまたがる VPC 内で、パブリック側の 3 層ウェブアプリケーションを実行しています。プライベートサブネットで実行されているアプリケーション層の Amazon EC2 インスタンスでは、インターネットからソフトウェアパッチをダウンロードする必要があります。ただし、EC2 インスタンスにインターネットから直接アクセスすることはできません。
EC2 インスタンスが必要なパッチをダウンロードできるようにするために実行すべきアクションはどれですか。(2 つ選択)
【A】パブリックサブネットで NAT ゲートウェイを構成する。
【B】インターネットトラフィック用の NAT ゲートウェイへのルートがあるカスタムルートテーブルを定義し、アプリケーション層のプライベートサブネットに関連付ける。
【C】Elastic IP アドレスを EC2 インスタンスに割り当てる。
【D】インターネットトラフィック用のインターネットゲートウェイへのルートがあるカスタムルートテーブルを定義し、アプリケーション層のプライベートサブネットに関連付ける。
【E】プライベートサブネットで NAT インスタンスを設定する。
正解は「【A】と【B】」です。
NATゲートウェイの設置場所などセキュリティ面を意識した問題はよく出題されます。
参考サイト:NAT ゲートウェイのユースケース
【AWS図解】インターネットGWとNAT GWの違い解説!
問4)SQS
ある企業は、毎週生放送されるテレビ番組のオンライン投票システムを運用しています。放送中、Auto
Scaling グループで実行される Amazon EC2 インスタンスのフロントエンドフリートに、ユーザーから数十万という票が送られてきます。EC2 インスタンスは Amazon RDS データベースに票を書き込みます。しかし、データベースは EC2 インスタンスからのリクエストに迅速に対応することができません。ソリューションアーキテクトは、最も効率的な方法で、ダウンタイムなしに票を処理するソリューションを設計する必要があります。
これらの要件を満たすのはどのソリューションですか。
【A】フロントエンドアプリケーションを AWS Lambda に移行する。Amazon API Gateway を使用して、ユーザーリクエストを Lambda 関数にルートする。
【B】データベースをマルチ AZ 配置に変換することで、データベースを水平方向にスケールする。プライマリとセカンダリの両方の DB インスタンスに書き込むよう、フロントエンドアプリケーションを設定する。
【C】Amazon Simple Queue Service (Amazon SQS) キューに票を送信するよう、フロントエンドアプリケーションを設定する。SQS キューを読み取り、投票情報をデータベースに書き込むよう、ワーカーインスタンスをプロビジョニングする。
【D】Amazon EventBridge (Amazon CloudWatch Events) を使用してスケジュールされたイベントを作成し、投票期間中、大規模なメモリ最適化インスタンスでデータベースを再プロビジョニングする。投票が終了したら、サイズの小さいインスタンスを使用するよう、データベースを再プロビジョニングする。
正解は「【C】」です。
SQSなどのイベントストア関連・サーバーレス関連はやはり頻出。しっかり抑えていきましょう。
参考サイト:AWS再入門ブログリレー2022 SQS編
メッセージ連携からイベント駆動型へ
問5)可用性
ある企業には、パブリックサブネットとプライベートサブネットで実行される 2 層アプリケーションアーキテクチャがあります。ウェブアプリケーションを実行している Amazon EC2 インスタンスはパブリックサブネットにあり、データベースの EC2 インスタンスはプライベートサブネットで実行されています。ウェブアプリケーションインスタンスとデータベースは単一のアベイラビリティーゾーン (AZ) で実行されています。
このアーキテクチャで高可用性を実現するために、ソリューションアーキテクトが取るべきステップの組み合わせはどれですか。 (2 つ選択)
【A】新しいパブリックサブネットとプライベートサブネットを同一の AZ に作成する。
【B】複数の AZ にまたがる Amazon EC2 Auto Scaling グループと Application Load Balancer をウェブアプリケーションインスタンス用に作成する。
【C】既存のウェブアプリケーションインスタンスを Application Load Balancer の背後にある Auto
Scaling グループに追加する。
【D】新しいパブリックサブネットとプライベートサブネットを新しい AZ に作成する。新しい AZ にあるパブリックサブネットに EC2 インスタンスを使用してデータベースを作成する。古いデータベースの内容を新しいデータベースに移行する。
【E】新しいパブリックサブネットとプライベートサブネットを同一の VPC 内の、それぞれ新しい AZ に作成する。Amazon RDS マルチ AZ DB インスタンスをプライベートサブネットに作成する。古いデータベースの内容を新しい DB インスタンスに移行する。
正解は「【B】と【E】」です。
高可用性を実現させる冗長構成は長文問題として必ず出題されるので、ぜひ抑えておきましょう。
参考サイト:AWS運用 ELBを用いた負荷分散で“高可用性”を実現しよう(初心者向け)
RDS(Multi-AZ, リードレプリカ, バックアップ, リストア)
AWSクラウドの耐障害性、可用性を高めるための前提知識
以上でサンプル問題終了です。やはり長文問題や複数選択が多いですね。
問題のレベル感も理解できたと思いますので、次章では実際に受験した所感をご紹介します。
受験後の所感
試験結果は768/1000点でした。720点から合格なのでギリギリ…。
以下保有資格や業務経験になります。ご参考していただければと思います。
<業務> AWS関連業務 半年 <資格試験> YCNE Basic AWS CLF 応用情報技術者試験合格
勉強内容
勉強内容は以下の通りです。
勉強時間 :約45時間
参考書籍 :AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト
Udemy教材:【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集
参考動画 :CloudTech AWS認定資格SAA問題
勉強方法 :
① Udemy模擬試験問題集を満遍なく解く
② 細かな知識はAWS認定資格試験テキストを引いて学習
③ 隙間時間はCloudTech AWS認定資格SAA問題で視聴学習
AWS CLFを受験する際に、AWS認定資格試験テキスト AWS SAAを読破していたので
今回はリファレンスとして活用しました。
以下の関連書籍も一読し、実装イメージを身に着けるためにハンズオンも実施しました。
- みんなのAWS 〜AWSの基本を最新アーキテクチャでまるごと理解!
- Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂3版
- Amazon Web Services企業導入ガイドブック[改訂版]
模擬問題はやはりUdemy教材に限ります。
AWS SAA-C03に対応された問題集は大変助かりますよね。
その他、Youtubeに有益な動画が多数ありますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
私は隙間時間を動画視聴で埋めておりました。
注力すべき学習内容
AWS SAA-C03を受験するにあたり、
ここは抑えておくべきだろう、という学習内容を記載します。
- Amazon CloudFront
参考サイト:【AWS認定資格 試験対策】Amazon CloudFront
OAIを使用してCloudFront経由でS3コンテンツを配信する
公式サイト:Amazon CloudFront とは何ですか? - AWSアーキテクチャの冗長構成
参考サイト:AWS SAA学習記録
AWS運用 ELBを用いた負荷分散で“高可用性”を実現しよう(初心者向け) - Amazon Kinesis関連
参考サイト:【AWS】ソリューションアーキテクトアソシエイト対策⑩(Kinesis、Redshift)
SAA学習-データベース-Kinesisの概要
公式サイト:Amazon Kinesis Data Firehose についてのよくある質問 - セキュリティ関連
参考サイト:【SAA試験対策】AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトの暗記用語のまとめ 〜 認証・セキュリティ編
【AWS初学者向け・図解】AWS WAFとAWS Shieldの違いとは?現役エンジニアがわかりやすく解説
AWS運用には無料のSSL証明書を活用しよう!(取得も簡単、難易度低です)
IT初心者がAWSのセキュリティ対策を学ぶ【SAA試験対策】 - その他の有益なまとめサイト
参考サイト:AWS認定 SAA試験対策勉強メモ
AWS SAA 勉強メモ
【合格したので】AWS SAA 対策まとめ【更新終わります】
以上です、AWS SAA-C03挑戦者のお役に立てれば幸いです。
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